LCL Engineers' Blog

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Udemy Businessによるスキルアップ

イントロダクション

LCLエンジニアチームの杉山です。この2年間は新型コロナの影響もあり、会社として粛々とサービスの基礎体力を強化する事に力を入れてきました。 やっと、社会状況も戻ってきて、これからLCLは更なる成長に向けて歩んで行く事になると思っています。🏃 同時に会社の成長に伴う既存サイトの複雑さという、多くのネット企業でも抱えているだろう技術的負債の解消や属人性の解消に向けての対応も引き続き必要になっています。 フロントエンド、バックエンド、データマネージメントチームそれぞれが、リファクターや自動化に取り組み少しずつ改善して来ている部分も多々ありますが、 今後、更に全体で生産性を上げ、アイデアを出し易くする為に、既存社員のスキルアップにも力を入れて行く必要があると考えています。 そんな課題に対する取り組みの一環として、今月からUdemy Businessを導入し、エンジニアがスキルアップ出来る環境を少しだけ改善する事が出来ました。 勿論、導入して終わりでは無いので、これから効率良く運用出来るかどうか試行錯誤する必要はあります。

LCLのこれまでの歩み

Udemy Businessについて

ufb.benesse.co.jp

Udemyに関しては、個人的にも数年前から利用していて、 ハンズオン含めて体系的に勉強出来るのでエンジニアとしての勉強には便利だと考えていた事もあり、 全部で4サービス程比較したうえで、内容(レベル、実践性、ハンズオン、汎用性)、コスト、コンテンツ数、コスト、対応言語の観点から5段階評価して選択しました。 勿論、既に知見がある基本的な内容のコースもあったり、高レベルの英語版のコースがあったりと様々ですが、コースを受講する本人が確認しながら選択し受講する事も出来ますし、 学び放題のコースなので、コストも気にせず知見が既にあるコースだった場合はアーカイブしてしまう事も可能です。👌

定額制学び放題サービス
世界中䛾18.3万を超える講座から厳選した6,000講座が年間学び放題(英語・日本語)
英語のコンテンツは英語の字幕が付いているものもあるのでOK
コンテンツは毎月追加されるので陳腐化しない
エンジニア向けのコンテンツが豊富(エンジニア以外には他のサービスが良いケースも有)

導入目的と目標設定

リモートワークが日常的になっている社会状況下でも、柔軟に学習する事が可能なので継続的なスキルアップが可能。 年間契約なので、稟議が1回/年承認されれば、追加の申請無しでカジュアルに勉強する事が可能なのはエンジニア的には有難いと考えています。

導入前提条件
❶ バックエンドはフロントエンドで利用されている Next.js等の基本的なスキルを身に付ける。
❷ フロントエンドはバックエンドで利用されている Rails等の基本的なスキルを身に付ける。
❸ インフラ,セキュリティ,SEO関連のコースを基本コースとして選択し全員に受講して貰う。
LCLで利用している技術を、全員が理解して使える様になる

福利厚生の一環として、会社全体でこの様なサービス導入を取り組む企業も多いと思いますが、 今回は技術開発部の「属人性の解消」を主目的として説明し承認をして頂きました。
「 ≒ 導入して終わりでは無く、学習を通じ、属人性解消の足掛かりにしてサービスと個人の成長に紐付ける事が必要。」

基本ルールとKPI

業務時間内で受講する場合䛿、~8時間/月程度に収まる様に調整する。
業務終了後、週末等にプライベートの時間に趣味で勉強する場合は自由(マーケや経営等も学べる)
KPI 目標
定性目標 バックエンド↔フロントエンドがお互いに業務サポート
それぞれのチームが主担当領域以外のIssue対応を実施可能な状態
定量目標 Issue消化率の改善
(200 Issue/年であれば, 初年度5%のIssueは異なったチームが対応)
レビュー 2023年5月の段階で効果測定
効果があれば継続し・効果が見えなければ契約更新は要検討
その他のメリット
1 エンジニアがSEO含む様々なスキルを体系的に整理出来る為、
対応時にエンジニアからの指摘や提案も増える。
2 UXやUI等にも知見が増える事によってサービスへの提案の幅が広がる。
3 セキュリティ等に対しての意識や理解が深まり、
結果としてLCLのサービス全体のセキュリティレベルが向上する。
4 技術開発部全員がクラウドインフラに関する基本的な知識を習得し理解する。
5 基本的なマーケティング等の知識を得る事で、
提案時に他部署と相互理解し易くなりコンセンサスが取りやすくなる。

「LCLでは各サービスにエンジニアが専任として参加してくれているので、ビジネス・マーケの知識があるとより同じ目線でコミュニケーション取る事が出来、ディスカッションの活性化につながると思っています」👌

現状

今月導入したばかりなので、まだ学習開始出来ていないメンバーもいますが、 自分は他部署のマネージメントメンバーとコミュニケーションを取る事が多いので、 マーケティング、SEO周りを軽く受けてみましたが、手を動かしながら座学が出来るので非常に重宝しています。 勿論既に知っている事も多いですが、細かな部分は「あ~そうか」と気付かされる事も多いです。 贅沢に、ラジオ代わりに仕事をしながら、聞き流して気になる所だけ聞き入る事も多いです。 「塵積って山となる」という事なので、少しずつでも100時間/年くらい勉強すれば、来年の今頃には知識も相当増えているかと思っています。💪

インフラやセキュリティ周りに関しても軽く見てみましたが、普段使わないオプション等も知る事が出来ました。 良さそうなコースがあれば、「Slackで共有」機能を利用してお勧めして行きたいと思います。 UXまわりもユーザー向けにサービスを提供している会社としては、重要な知識なので少しずつ知見を溜めてチーム内でも共有してサービスに活かして行ければと思っています。

現状は、学習目標を設定する為のお勧めコンテンツを、以下の様にUdemyの講座、外部の記事リンクなどを組み合わせて、 ラーニングパス内にお勧めコース(一部必須)のドラフトを検討段階ですが、上期中には、お勧めコースを取りまとめて、 下期には少しずつ実績を積み上げて行ければ良いかなと考えています。

ラーニングパス
ラーニングパスには講座以外にも外部チュートリアルも登録する事が可能

ufb.benesse.co.jp

サマリー

自律的な学びがあるエンジニアは、今後も自然と色々な場面で活躍して行く事がイメージ出来ます。 自分の市場価値を上げると同時に、会社のサービスも「学習」と「実務」で得た知見を活かして更に伸ばして行ければ、 会社にとっても、本人のキャリアにとっても建設的で健全な状況なのかなと思います。

「自分が大学のVAX Systemに接続してCをコンパイルしていた、1990年代はインタネットが自分の住んでいたアーカンソー州でもダイヤルアップの時代でした。 それから早30年弱経ってしまいましたが、この30年でも大きく技術が変わっているので、今後も一定の周期で大きく変化して行くのだと思います。 エンジニアとして生きていくには、継続的に学んで変化し続ける必要がありますね。」面白いですが、大変なので1つでも自分の得意な技術を深堀するのも良いかもしれません。

"Good Luck" and "Let's keep Studying !!"

初めてCを習った時はこんな感じ。懐かしい!!

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