LCL Engineers' Blog

バス比較なび・格安移動・バスとりっぷを運営する LCLの開発者ブログ

設立12年目のLCLが今、MVVプロジェクト始動した理由

この記事はLCL Advent Calendar 2022 - 19日目です。

qiita.com

こんにちは、iOSアプリエンジニアの山下です。

先日初子が産まれまして新米パパになりました。現在は育休に入ったところで気分転換も兼ねてこの記事を書いています。

ちなみにLCLは先輩パパが沢山いて非常に心強いです。育休に入る前、皆が口を揃えて「産後は今後の関係性に大きく影響する大切な時期だから全力で尽くした方がいい」と力強いアドバイスを頂きました。震えました。

さて、そんな育休中の私ですが唯一MVVプロジェクトには週に1時間ほど無理のない範囲で参加しています。

MVVとは「Mission(ミッション)」、「Vision(ビジョン)」、「Value(バリュー)」の頭文字をとった言葉です。

このMVVプロジェクトは現在進行形のもので私たちの中でもまだ模索している最中ではありますが、なぜこのプロジェクトが立ち上がったのか、どのようなプロセスで進めているのかを簡単にご紹介したいと思います。サクッと読める内容なので連日の技術記事のおつまみとして読んでいただけると嬉しいです。

そもそもMVVってなに?必要なの?

MVVが何なのか、なぜ重要なのかは世の中に沢山の詳解記事があるので割愛させていただきますが、簡潔に言うと「働き方や仕事に対する考え方が多様化する中、組織と個人のパフォーマンスを最大化するために全員が価値観を共有し、同じ前提条件を持ち、視座を高めるために必要なもの」と私は解釈をしています。

「これがないと仕事ができない!」というものではもちろんありませんが、組織や個人に対する価値観や期待値の前提条件に"ギャップ"が生まれることで、互いをリスペクトしたり、率先して責任を持つ(=リスクを負う)ことが難しくなり、組織の成長とは裏腹にに個人および組織のパフォーマンスは低下すると思っています。

LCLは来月で設立12年目になります。バス比較なびに至ってはローンチから15年も経ちます。これほど長い期間、組織・サービスが運営されていると仕組みとしては成熟してくる一方で、これまで以上の価値を提供するためには大きな意思決定をして既存の壁を越えなければなりません。しかし、人の流れは入れ替わるもので、皆が過去を知り、同じ未来を描くのが難しくなってきます。と同時にあらゆる場面で”ギャップ”も生まれやすくなってきます。

MVVプロジェクト発足のきっかけは1on1

LCLのHPには「旅人をふやす」と言うキーワードがあります。このキーワードこそがミッションとも受け取れるフレーズではありますが、実際は社内で発言されている場面が滅多にありません。寧ろ「移動手段の選択肢を提供することには特化しているものの、旅先の目的に対するコンテンツを持っていないため我々のミッションとしてあっているのか疑問」といった声もあります。つまり、ミッションとして組織に浸透しておらず、人によってはHPに書かれているただのキャッチコピーでしかなかったのです。

反対に社内でよく使われている「ユーザーファースト」と言う言葉があります。これは現在は退任している創業者が度々発言していた言葉で、長く在籍しているメンバーには強く根付いている言葉です。MVVで言うとバリューにあたるキーワードですが、これもある時を境に以前ほどは発言される場面が減りました。但し、これについては体感的には形骸化したよりも前提条件になったと言う方が正しいかもしれません。しかし、全員が腹落ちしてるかは不明でした。

と、このように組織として掲げているフレーズや個々人が持つ前提条件にギャップが生じているのが明らかでした。

LCLでは本年度から四半期ごとに社長との1on1を行っています。その機会でこのことについて会話をしたところ、私以外にもこのギャップに違和感を感じているメンバーがいるということ、そして今後の組織の成長において優先して解決すべき課題だと社長も認識されていたということでMVVプロジェクトが発足されました。

どういったプロセスでプロジェクトが進行されているか?

人材育成から、組織開発、組織デザイン、事業開発、経営戦略など総合的なコンサルティング事業を営むMIMIGURIさん伴走のもと、私たちLCLの過去・現在・未来の深掘りから始めています。

業種を横断した8人とMIMIGURIさんとで週1でミーティングを行い、各々が認識・大切にしている価値観を洗い出しを行い、それについて所感を交えながら解像度を上げている最中です。

全社員を交えたMiro上でのワークショップも行い、社員一人一人のフィードバックも拾いながら最終的には全社員が共感して腹落ちして目標にできるMVVを作っていきます。

具体的なプロセスはまたMVVが確定した際に振り返りとしてまとめたいと思いますが、MIMIGURIさんの素晴らしいファシリテートとプロジェクトメンバーのそれぞれが持つ異なった良い価値観が交わってLCLらしいMVVができることを予感しています。

2023/11/14 追記

続編はこちら!

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今回は私たちが現在進行形で行なっているMVVプロジェクトについて少し紹介させていただきました。組織を運営している以上、サービスや技術以外にも多くの課題が発生しますが私たちは個々人がその課題に皆と共有し、改善していく組織でありたいと思っていますし、今回それが実際に行動に示せた良い例になっているかと思います。

そんなLCLでは一緒に組織やサービスを成長させていけるエンジニアを募集中です。ご興味がある方はぜひ、採用ページからご応募お待ちしております。

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