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全員フルリモートになった弊チームで取り組んでいるコミュニケーション活動の紹介

この記事はLCL Advent Calendar 2020 - 8日目の記事です。

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久しくアプリ開発をしてないモバイルアプリエンジニアの山下です。

12月冬、アドベントカレンダーの季節と共に新型コロナウィルスが再び感染拡大していますね。中国の湖北省武漢市で原因不明の肺炎患者が初めて報告されたのがちょうど1年前の今日ということで今年は特に月日が流れるのが早く感じます。

新型コロナ感染拡大により、皆さんの業務に一番影響を与えた変化はなんでしょうか?
私はやはり全社でフルリモート勤務になったことが一番大きな変化だったと思います。

弊社では数年前からリモートワーク勤務を取り入れており、皆週2~3ほどカジュアルに利用していました。その反面、face-to-faceでの議論や雑談も大切にしており、ミーティングの日に合わせて出社したりとオンライン/オフラインでバランス良くコミュニケーションが取れる環境をチームで確立できていました。

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しかし、コロナウィルス拡大により今年からはオンラインのみでのコミュニケーションが続いています。

昔からリモートワークを取り入れていた私たちでも、フルリモート勤務が続くとこれまでは気にならなかったことが浮き彫りになり、特にコミュニケーション上の課題が多く出てきました。

  • バックエンドやフロントエンドなど業種間で絡みが減ってしまった
  • 新しくジョインしたメンバーと話せてない
  • ちょっとしたことが聞きづらい(問いかけのハードル)
  • ジュニアメンバーのサポートがケアできてない
  • たまには顔見て話したい(ミーティングだと画面共有が多いため)
  • てか、みんな最近なにしてる?

以前はランチや立ち話でできていた自然な雑談もなくなり、このままでは業務連絡のみ行う関係になり信頼関係が失われ最悪の場合、カジュアルな情報共有や指摘のし合いなどがしづらくなってしまいます。いくらオンライン上での効率が上がってもコミュニケーション上に問題があると業務が回りづらくなってしまいます。

そこで私たちはこれらの課題を少しずつ解決すべくいくつかの取り組みを行いました。今回はその内容について簡単に紹介したいと思います。チームのコミュニケーションに課題を感じている方の参考になれば幸いです。

チームビルド定例でモヤモヤを解決

この定例はフルリモートになる以前から行っていたものですが、環境が変わったタイミングで各メンバーの心情・課題感やそれらに対する解決策を考える良い機会となりました。

取り組み方については以前紹介させていただいてますので是非こちらをご覧ください。

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チームの課題は誰かが力業で新しい方向性を示すのではなく、互いに課題間を持ち寄って落とし所を見つけていくのが大切です。そのため、業務連絡の定例とは別にしっかりと話し合う時間を設けています。

社内勉強会で話のネタ作り

こちらも以前から続いている取り組みで、これまでも様々な開催形式を試してきましたがフルリモートになってからはLTをメインに開催しています。

フルリモート以前までの取り組み方についてはこちらをご覧ください。

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月一で定期開催で当番を決めずに各メンバーが持ち寄りで発表しています。テーマは技術のみに限らず趣味や世間一般の話など何でも有りにしており、アラサー世代が多いこともあり最近では資産形成の話がホットトピックになっています。

ペアプロ/モブプロで相互にケア

元々属人化のリスクを減らす施策のひとつとして行っていたペアプロ/モブプロですが、フルリモート後は本番環境の変更に伴う重要な作業でも必ず行うようにしています。

また、新しくジョインしたメンバーへのフォローもPRやissueのコメントのみではドメイン知識や実装の細かい背景まで伝えることが難しかったり、伝達効率が悪いため作業が軌道になるまでは積極的にペアプロをするようにしています。

Discordでいつでも話せるように

オフラインと同じようにふとしたときに雑談や質問を気軽に投げ合える環境をつくるために常に音声通話を繋ぎっぱなしにできるDiscordを試験的に導入しました。 気軽に話しかけられるという点では想定通りの効果はあったものの、頻繁に話す機会が多くないため通話しない日が殆どで次第にDiscordを起動するメンバーが減っていき、形骸化してしまいました。

Slackとは別にアプリケーションをインストール・起動して通話チャンネルにジョインする手間があることや、常に繋ぎっぱなしにすること自体に抵抗を感じるメンバーもいたため残念ながら弊チームでは定着することはありませんでした。

この辺は塩梅が難しいところですね。

夕会でface-to-faceの雑談タイム

弊チームのミーティングは画面共有ベースで進行することが多いことから全員がカメラオフになっています。そのため、フルリモートになってからは顔を見て話す機会が減ってしまったので、唯一カメラオンで会話する機会を設けました。

週の後半(水木金)で、夕方30分ほど自由参加で集まり世間話から仕事の話まで適当に雑談しています。3日間開催していますが、皆が気ままに参加するのでメンバーが入れ替わりで3,4人集まる形になっていてカメラオンなので聞き専になることもなくワイワイ雑談できています。

一見、雑談で業務時間を削ってるように思えますが、本来(出社してた場合)は自然と発生していた時間を敢えて作っているだけなので週1回も参加しないということは出社しても雑談しないのと同じなのです。

終わりに

ざっくりでしたが弊チームではこのような取り組みを日々アップデートしながら行い、コミュニケーションを重視しながら仕事をしています。コミュニケーションが疎遠になると互いに助け合うどころか相手を悪い方に捉えやすくなってしまい、お互いに疑い始めると規則で制する必要がでてきて、そこに労力が必要になり寧ろ効率が悪くなってしまいます。そんな組織では良いものがつくれるとは思えませんよね。皆で楽しく良いものを作れるチームづくりを目指しています。