先日、Baltoがサービスを終了するという悲しいお知らせがありました。
【重要】フィードバックツール「Balto」サービス終了について
日々のフィードバックや開発の中盤から終盤の確認フェーズにかけて、
大変お世話になり、Baltoのおかげで開発スピードが何倍にも短縮されていました。
■ Baltoを利用して素早くサービスを改善する
■ 面倒だったフィードバックが簡単に!Baltoを使ったサービス改善。 LCL
しかし、サービス終了とSwift4の未対応を理由に
残念ではありますが、他のサービスへ移行をすることにしました。
今回はBaltoから移行するサービスとして以下の2つを比較してみました。
どちらもメインはユーザ向けのフィードバックとバグレポートのサービスですが
Baltoの代替目的として、以下の項目を比較することとします。
- プラットフォーム、ライブラリ管理などの対応
- フィードバックから送信可能な要素(画像、動画 ..etc)
- フィードバックの送りやすさ(iOSのみ)
- レポート一覧の閲覧性とアクション(コメント ..etc)
対応項目
項目 | InstaBug | Bugsee |
---|---|---|
プラットフォーム | Web (beta), iOS, Android, Cordova, React Netive, Xamarin | Web(Chrome), iOS, Android, Cordova, React Netive, Xamarin, Unity |
ライブラリ管理 | Carthage,CocoaPods,Manual | CocoaPods,Manual |
フィードバックの送りやすさ
Instabug
送信画面を出す方法が複数用意されています。
Baltoと同様に表示したい場合はfloatingButton
がおすすめです。
case none // 表示は自作する case shake // デバイスを振る case twoFingersSwipeLeft // 2本指で左へスワイプ case rightEdgePan // デバイスの右端から左へスワイプ case floatingButton // 右下にボタンを表示
Baltoと同様にボタンはいろいろなところへ移動させることができます。
ボタンを押すとメニューが表示され、項目ごとにレポートが送信できます。
全ての機能で画像と動画が添付可能であり、複数枚同時に送ることもできます。
フィードバックを行う際にBaltoは予めユーザログインが必要でしたが、
こちらはユーザ向けなので、メールアドレスを入力すれば誰でも送信できます。
一度入力されたメールアドレスは記憶されているので再入力の必要はありませんでした。
画像の編集では線、モザイク、拡大スコープを入力が可能です。
Bugsee
デフォルトでは通常のスクリーンショットと同様の
Home button + Lock button で送信画面を表示することができます。
また、以下のようにオプションを設定することで振って表示することも可能です。
func application(_ application: UIApplication, didFinishLaunchingWithOptions launchOptions: [UIApplicationLaunchOptionsKey: Any]?) -> Bool { let options: [String: Any] = [ BugseeMaxRecordingTimeKey : 60, BugseeShakeToReportKey: true, ] Bugsee.launch(token: "XXXXXXXXXXXXX", options: options) return true }
Bugseeの録画機能は全てのレポートで行われるようで、
送信者が手動で録画をするのではなく勝手に手前の行動が録画されています。
上記のBugseeMaxRecordingTimeKey
が録画時間となるようです。
こちらもメールアドレスを入力すれば誰でも送信できます。
画像の編集では線のみ入力が可能です。
レポート一覧の閲覧性とアクション
Instabug
前述の通り、Instabugは送信元が3パターン存在します。
管理画面はその中からチャットとその他2つで振り分けられます。
今回はチャット機能については関係がないので割愛します。
レポートは「Bugs」メニューから一覧をみることが可能です。
「問題を報告」、「改善を提案」はそれぞれbug
とfeedback
タグが付けられます。
一覧にタグが表示されないのが残念ではありますが、
上部のFilterから絞り込むことは可能で、条件を保存しておけます。
Baltoと同様にステータス管理もできます。
コメントはチャットのようなUIではないですが、かわりなく使えそうです。
とても高機能でデバイス情報やログなども取得して同じ画面に載っているので、
エンジニア以外の方だと情報が多すぎるのが見づらく感じるかもしれません。
Bugsee
こちらは比較的シンプルな作りとなっており、「ISSUES」に一覧が表示されます。
ちなみに「FEEDBACK」は別途にチャット機能があり、そのためのページです。
個別ページはInstaBugと似ていますが、こちらはログの詳細が
ボタンで切り替わるようになっているため、ごちゃごちゃした雰囲気はありません。
下部のシークバーで動画を再生している際のデバイス、アプリの状態を確認できます。
秒単位でViewのサイクルやメモリなどが見れるのはエンジニアとしては助かりますね。
終わりに
今回、InstaBugの方は実際に数日前から運用しているのですが
やはりごちゃごちゃしているという意見がでています。
Baltoが開発者向けのフィードバックツールであり、
必要最低限の機能でスムーズに使えた良さを改めて感じました。
ごちゃごちゃしているとの意見はありますが、
Baltoの移行先としてはやはり似た振る舞いのInstaBugが良さそうです。
開発側としてはBugseeの機能も捨てがたいので、
こちらも解析ツールとして導入したままにしようと思いました。
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