LCL Engineers' Blog

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Baltoを利用して素早くサービスを改善する

LCLでは、今年の初めから開発フィードバックのツールとしてGoodpatch様のBaltoをメインで活用しています。 先日、Goodpatch様へ事例として取り上げていただきましたが、より具体的な利用方法について紹介します。

goodpatch.com

Baltoとは

Webサイトやモバイルアプリに対して、簡単にスクリーンショット・動画付きのフィードバックを送れるツールです。フィードバックした内容は、スレッド別に管理され、それぞれにコメントやステータス管理ができます。

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以前はIssueトラッカーを利用していましたが、スマートフォンからフィードバックはかなり面倒でした。(スクショを取って、チャット等を経由でPCに渡して、PCでIssueトラッカーへ添付 & コメント )

Baltoの場合は、チャットのように気軽に送れて、Issueトラッカーのようにステータス管理もできるので、それぞれのいいとこ取りのツールだと感じています。

利用フェーズ

開発中の中盤から最後にかけて利用するが多いですが、サイトの動きが大きく変わるような改善の場合は、初期段階から利用するケースもあります。また、プロダクションのサイト・アプリをBaltoに登録しておき、ふとした時に気になったことをフィードバックするという活用もしています。

Baltoにはいくつかプランがありますが、弊社が利用しているスモールプランの場合はプロジェクトが4つまでしか登録できません。そのため、完了したプロジェクトは、必要フィードバックがあればIssueトラッカーに転記し、プロジェクトは削除するという運用にしています。

導入方法

Webサイトの場合は、管理画面からURLを登録するだけで使えます。

iOS/Androidアプリの場合は、SDKを導入してアプリを配信します。

SDKの導入ページがあるため、こちらの通りにやれば特に詰まることなく、実装できるかと思います。

なお、Balto SDKはiOS9以上が対応ですが、弊社のアプリはiOS8から対応しているため、BaltoのSDKが導入できません。そのため、Balto専用のブランチを用意し、iOS9からがターゲットとなるように一時的に書き換えて導入しています。nアプリの配信はAPIが用意されているため、faslaneに組み込んでビルド・配信は自動化しており、一度導入してしまえば手間なく配信できます。

lane :balto do
  ・・ビルド部分省略・・
   system("curl -F project_token=[project_token] -F user_token=[user_toke] -F package=@./../[アプリ名].ipa -F ready_for_review=1 https://balto-api.herokuapp.com/api/v2/builds/upload")
end

テスト配信に関しては、Fabric/Crashlyticsも併用しています。使い分けとして、基本的にはBaltoを利用してフィードバックサイクルを回し、最終チェック段階でFabric/CrashlyticsでBalto SDKを組み込んでいないアプリ配信しチェックしています。

まとめ

Baltoを利用すること、ちょっとした隙間時間でフィードバックできるようになり、フィードバックの数が増えたと感じています。

サービスを良くするには、いかにフィードバックを集めて地道に改善していくかが、重要な要素の一つであると捉えています。気軽にフィードバックができ、漏れなく管理が行えるBaltoは、フィードバックサイクルを回すプラットフォームとして、適していると思ってます。

1ヶ月間の無料トライアルができるようなので、みなさんも是非使ってみて下さい。

www.balto.io