LCL Engineers' Blog

夜行バス比較なび(高速バス比較)・格安移動・バスとりっぷを運営する LCLの開発者ブログ

iOS/Androidアプリのリリースフローとチェックリスト

こんにちは、森脇です。

今回は、弊社でのモバイルアプリのリリースフローと、リリース時に利用しているチェックリストについて、可能な範囲でご紹介したいと思います。

リリースサイクル

決まった期間でのイテレーションを回しているわけではなく、次のリリースに入れたい機能などを決めて、それを元にしてリリース目標日を決めるという方法でやっています。

現時点ではモバイルアプリ開発に専従できるリソースがないため、Webサイト側の改善などとのバランスを見て優先度を決定しています。

開発からリリースまでの流れ

git-flowを利用して開発をしており、developブランチへPUSHすると、Bitrise + Beta Crashlyticsで随時テスト版アプリを配布しています。開発対象の機能が完成した時点で、releaseブランチを作成しリリースへと進めます。

releaseブランチを作成した時点で、原則コードフリーズとし、本番環境に近いRC版アプリを配布してテストをします。

RC版でのテストに問題なければ、TestFligthやGoogle PlayのBeta配信でProduction版の最終的なテストを行い、問題がなければ申請・公開をします。

f:id:lcl-engineer:20170130005853p:plain

CI,テスト配布については別記事で詳細を書いています。

リリースチェックリスト

Qiita Teamにチェックリストを用意して、それを元に漏れがないようにチェックしています。

f:id:lcl-engineer:20170131061158p:plain

RC版 配布前の前提条件

まず、RC版を配布できる状態であることを確認します。特にアプリ以外の部分での準備が忘れがちとなるので、それによってリリースが遅れることにならないように、早めに準備が整っているかを確認します。

  • [ ] 今回のバージョンで開発予定の機能は全て消化できているか
  • [ ] アプリから呼び出すAPI側に改修がある場合は、リリース準備はできているか
  • [ ] Webサイトのランディングページの準備はできているか
  • [ ] AppStore / Google Playの更新内容は準備はできているか
  • [ ] リリース後のプロモーションの準備はできているか

RC版アプリでのテスト

この時点でコードフリーズし、2,3日かけて重点的にテストを行います。 テスト版アプリで各機能の詳細なテストは実施済みのため、このフェーズでは端末・機能に漏れがないように網羅的に確認しています。

  • [ ] 今回の開発対象のテスト
  • [ ] シナリオに沿った主要機能でのレグレッションテスト
  • [ ] 新規インストール、バージョンアップで共に問題なく動作するか
  • [ ] Google Analytics等の計測ログが正しく動作するか
  • [ ] 各種OS・端末での確認
    • [ ] Android 4.4
    • [ ] Android 5.x
    • [ ] Android 6.x
    • [ ] iOS 8.x
    • [ ] iOS 9.x
    • [ ] iOS 10.x

Testflight / GooglePlay Beta配信

リリース前の最後のテストとして Testflight ,GooglePlayのBeta配信を行って確認をします。Production版アプリは、RC版と同じソースコードを元にしているため、この段階では細かいテストは行わず、簡単にクラッシュしてしまうなどの致命的な問題がないかを確認しています。

  • [ ] 各種OS・端末での確認
    • [ ] Android 4.4
    • [ ] Android 5.x
    • [ ] Android 6.x
    • [ ] iOS 8.x
    • [ ] iOS 9.x
    • [ ] iOS 10.x

AppStore申請・Google Play公開

最終確認に問題がなければ、申請・公開へと進めます。 問題が発生した場合に対応できるように、公開は原則午前中に実施し、休み前は公開しないことを原則としています。

アプリリリース後

アプリリリース後の数日間は、クラッシュが発生していないかを重点的に監視し、問題があればすぐに対応します。

  • [ ] releaseブランチをmasterにマージ
  • [ ] Crashlyticsなど監視

最後に

以上、弊社でのモバイルアプリのリリースフローについて簡単に紹介しました。 Webアプリケーションのリリースと比べて、まだまだ人力作業が多く非効率な点は否めませんので、品質を保ちつつより効率のよいやりかたとを今後も考えていきたいと思います。

働き方を工夫して効率UP

フロントエンドエンジニアの岡田です。私の仕事は、勤務時間中はほぼPCの前にいなければなりません。そうなると、1日8時間は座って同じ姿勢を続けることになりますが、それは体に良くないそうですし、頭の回転も悪くなる気がします。 そこで、働き方を工夫しています。

在宅勤務を活用してバランスよく働く

一般的な会社では、昼休みを挟んで、午前中3時間+午後5時間くらい働くと思います。 午前中は良いのですが、午後の5時間は少し長すぎて肩がこりますし、集中力にも欠けることがありました。

そこで、在宅勤務を活用します。 LCLでは、在宅勤務の場合は、7:00〜22:00の間で好きな時間に働くことができます。 (お昼前後に一応コアタイムがあります。在宅勤務については以下で詳しくご紹介しています。) techblog.lclco.com

この制度を利用して、以下のように勤務しています。

在宅勤務:7:00〜8:00 1h
   ↓
準備・身支度
   ↓
在宅勤務:9:00〜12:30 3.5h
   ↓
昼休みを兼ねて会社へ移動
   ↓
会社勤務:14:00〜17:30 3.5h

途中で準備の時間をはさんだり、会社へ移動したりすることで、リフレッシュできます。 朝の1時間は少し短すぎると思われるかもしれませんが、その時間でたまったissueを確認したり、他のメンバーのコードレビューやテストをするのにちょうどよいです。

ランチヨガ部

昼休みには週に2回、ヨガをしています。 f:id:lcl-engineer:20161102140454j:plain

当日になるとchatworkでbotが連絡をくれるので、参加したい人が2人以上集まると開催しています。 f:id:lcl-engineer:20170129224852p:plain

だいたい15分程度で、リラックス系のヨガをしています。 ちなみに私のお気に入りは、肩こり解消ヨガです。 www.youtube.com

最近は、瞑想を試したりもしていて、こちらも頭がスッキリして良いですね。

ハイデスクや土足禁止のフリースペースを活用する

最近では、同じ姿勢を続けていると「からだに悪い気がする…!」とそわそわします。 そんなときには、ハイデスクに移動したり、 f:id:lcl-engineer:20161017005556p:plain

土足禁止のフリースペースで働きます。 f:id:lcl-engineer:20160825181310j:plain

オフィスについては以下の記事で詳しく紹介しています。 techblog.lclco.com

以上です。 働き方を工夫して、より短時間で成果をあげていきたいと思います。

jQuery + Railsで作られた非SPAサイトを一部だけReact & ES2015で書き換えました

フロントエンドエンジニアの岡田です。 昨年末に、弊社のサービス:夜行バス比較なびの一部分をReactで書き換えました。

www.bushikaku.net

夜行バス比較なびのJavaScriptは、構築から3年以上たつこともあり、コードの見通しが悪くなってきています。 リグレッションテストなども導入しながら、不具合が起きないように努めてはいますが、テストに時間がかかりすぎるなどの問題がありました。

techblog.lclco.com

そこで今回、Reactを導入して、リファクタリングをしました。 いろいろつまずくところもあったので、この記事では、夜行バス比較なびでどうやってReactを使っているかをご紹介します。 SPAサイトの事例はけっこうありますが、運用中のサイトの一部にだけReactを導入、という事例はあまりなさそうなので参考になれば幸いです。

環境

以下の組み合わせで使っています。
Webpack + babel + ESLint(Airbnb)+ imagemin(画像圧縮)+ browser-sync

webpackの環境は、各自の開発PC(Mac)につくります。 もともとRailsのsprocketsを使っていたため、React化(ES2015化)完了までは今まで通りsprockets を使うことにしました。 つまり、Webpackで書き出したファイルを、sprocketsで管理しているディレクトリ以下へコミットしてしまいます。 (良い方法ではないと思いますが、サーバーにnode.jsの環境を作るまでのつなぎです。)

Webpackの設定

webpack.config.js(開発中に使用)

// 画像圧縮
const imagemin = require('imagemin');
const imageminOptipng = require('imagemin-optipng');
const imageminMozjpeg = require('imagemin-mozjpeg');
const imageminGifsicle = require('imagemin-gifsicle');

imagemin(['images/**/*.{gif,jpg,png}'], '../public/images', {
    plugins: [
        imageminGifsicle(),
        imageminMozjpeg(),
        imageminOptipng(),
    ]
}).then(files => {
    console.log(files);
    //=> [{data: <Buffer 89 50 4e …>, path: 'build/images/foo.jpg'}, …]
});

// エントリーポイントの設定
module.exports = {
  entry: {
    // PC用エントリーポイント
    'es/pc/es2015': './src/scripts/entry/navi/pc.jsx',
    // SP用エントリーポイント
    'es/sp/es2015': './src/scripts/entry/navi/sp.jsx',
  },
  output: {
    // 出力ファイルのベースとなる階層
    // 例:PCは/app/assets/javascripts/es/pc/es2015.js に出力される
    // 出力された /app/assets/javascripts/es/pc/es2015.js はsprocketsへ任せる
    path: '../app/assets/javascripts',
    filename: '[name].js',
  },
  module: {
    preLoaders: [{
      test: /\.(js|jsx)$/,
      loader: 'eslint-loader',
      exclude: /node_modules/,
    },],
    loaders: [{
      test: /\.(js|jsx)$/,
      loader: 'babel-loader',
      exclude: ['/node_modules/'],
    }
  ],
  },
  eslint: {
    configFile: './.eslintrc',
  },
};

webpack-production.config.js(production buildで使用)

const webpack = require('webpack');

module.exports = {
  entry: {
    'es/pc/es2015': './src/scripts/entry/navi/pc.jsx',
    'es/sp/es2015': './src/scripts/entry/navi/sp.jsx',
  },
  output: {
    path: '../app/assets/javascripts',
    filename: '[name].js',
  },
  module: {
    loaders: [{
      test: /\.(js|jsx)$/,
      loader: 'babel-loader',
      exclude: ['/node_modules/'],
    },],
  },
  // 以下の部分でproduction用で書き出し
  plugins: [
    new webpack.DefinePlugin({
      // process.env.NODE_ENVを'production'に置き換える
      'process.env.NODE_ENV': JSON.stringify('production'),
    }),
    // UglifyJsPluginの実行
    new webpack.optimize.UglifyJsPlugin({
      compress: {
        // 圧縮する時に警告を除去する
        warnings: false,
      },
    }),
  ],
};

最初は圧縮&難読化もsprocketsへ任せていましたが、本番環境でJSエラーが出るため、webpackで行うことにしました。

package.json(scripts部分のみ)

{
  "scripts": {
    "test": "echo \"Error: no test specified\" && exit 1",
    "start": "webpack --watch & browser-sync start --config ./bs-config.js",
    "build": "webpack --config webpack-production.config.js --progress"
  },
}

ディレクトリ構成

frontend
├── images
├── src
│   └── scripts
│       ├── entry       // エントリーポイントのファイルを設置
│       │   └── navi
│       │       ├── pc.jsx
│       │       └── sp.jsx
│       ├── component     // ページをまたいで使うパーツを設置(js, jsx)
│       │   ├── common
│       │   │   └── xxxxxxxx.js
│       │   └── pc
│       │       └── { コンポーネント名 }
│       │           ├── xxxxxxxx.jsx
│       │           └── xxxxxxxx.jsx
│       ├── page       // ページごとにディレクトリを分けて設置(js, jsx)
│       │   └──  { ページ名 }
│       │       └── sp
│       │           ├── xxxxxxxx.jsx
│       │           ├── xxxxxxxx.jsx
│       │           └── xxxxxxxx.jsx
│       ├── model       // ビジネスロジック
│       │   ├── xxxxxxxx.js
│       │   └── xxxxxxxx.js
│       └── util        // 便利関数
│           ├── xxxxxxxx.js
│           └── xxxxxxxx.js
├── bs-config.js
├── package.json
├── webpack-production.config.js
└── webpack.config.js
  • classは1ファイル1クラス
  • 関数は1ファイルに複数可

エントリーポイントの書き方

Reactを導入しているのは一部のページなので、エントリーポイントで必要な場所にrenderしたり、関数を呼び出すよう指定をします。

// 必要なモジュールをインポート
import React from 'react';
import ReactDOM from 'react-dom';
import History from '../../component/pc/history/History.jsx';

// ページごとに実行する関数や読み込むコンポーネントを指定

if (document.getElementById('history-result')) {
  ReactDOM.render(
    <History />, document.getElementById('history-result'));
}

ちなみにスマホサイトについては、jsのファイルの容量が増えることによりパフォーマンスに影響を与える可能性があるため、現時点では対象ページのみReact & ES2015ファイルを読み込んでいます。

今後の課題

まだ手探りで進めていて、今後も順次置き換え・リリース予定です。 今のところ課題は以下のとおりです。

  • メインとなる検索結果ページは、Ajaxでできていることもありjsのコード量が特に多いので、どのようにReact化を進めるか(分割して進められるのか?)
  • リリースフローの見直し(production buildはサーバーへ任せたい)

これらもまた解決したらご報告したいと思います。