この記事はLCL Advent Calendar 2020 - 19日目です。
バックエンド兼、バス便データを管理をしている高橋です。
2020年においてバス便データチームのこの1年を振り返ってみます。
バス便データチームについて
バス便データチームについては以下で説明しているので割愛させていただきます。 techblog.lclco.com
この2020年を振り返って
2月末にオフィスが勝どきから恵比寿に移転しました。
その直後にコロナ感染拡大で在宅勤務が開始されました。
緊急事態宣言後には学校が休校となったりと学生のお子さんがいる方々は慣れない在宅勤務と家庭の両立で大変だった時期がありました。
また、多くのバス会社様がバス便を運休したり特別ダイヤで運行するなどしたためバス比較なびでもその対応に追われました。
そんな中でもバス比較なびではユーザー様に使いやすいサービスを提供するためバス便データチームとして以下のような対応をしてまいりました。
2席利用可の対応
4列シートのバスで1人で2席利用できるものがあります。
コロナ前までは需要が少なかったのですが、コロナ発症後はバス会社様からのご要望もあり「2席利用可」でバス便を絞れる機能を追加しました。
地域グループの見直し
バス比較なびをご利用していただいているユーザー様からの問い合わせで◯◯停車地はA地域ではなくB地域に含めたほうがよいなど、
実際に住んでいる都道府県・地域で認識されているように地域グループを見直しました。
例)岐阜県:岐阜県発のバス路線一覧 | 高速バス・夜行バス予約【バス比較なび】
- 白川郷 → 白川郷・平瀬温泉
- 下呂温泉・濁河温泉 → 下呂温泉
- 大垣・岐阜羽島 → 大垣
自動名寄とマッピング
Androidアプリエンジニアの高橋さんに以下を対応して頂き、手動で対応していた工数を50%ほど削減できることができました。
- 停車地の自動名寄
- 停車地と都道府県の自動マッピング
上記を対応して頂いたおかげでバス比較なびへの掲載までの時間が短縮されました。(感謝)
手入力便の自動登録の検討
2020年はコロナの影響で一番影響を受けたのは手入力便の登録と更新でした。
バス比較なびでは掲載しているバス便の約40%がデータ連携で自動で登録しているのに対し、約60%のバス便を手動対応しています。
コロナ前ですと3月のダイヤ改正や年末年始・お盆休みなど各バス会社様が一斉に変更するので、その変更に対して力技で対応してきました。
しかし、コロナ後は政治状況などにより毎週バス便の運行状況が変わったりしたため力技では追いつけないことがありました。
そこで力技だけでなく少しでも自動化できないかと模索したところオープンデータが使えるのではないかとたどり着きました。
GTFS(General Transit Feed Specification)
各バス会社様がGTFSという共通フォーマットでバス情報を登録し、その情報を規約に則り利用できるという仕組みです。
静的な GTFS の概要 developers.google.com
GTFS・「標準的なバス情報フォーマット」 tshimada291.sakura.ne.jp
全てのバス会社様が対応しているわけではありませんがこのオープンデータを利用することでダイヤ改正や新規路線の登録工数が削減できないかを検討してきました。
2021年に取り組むこと
上記でも説明しましたがメインは手入力便の自動登録にチャレンジしていきます。
GTFSが共通フォーマットとはいえ各バス会社様での登録内容が違ってくるはずなので、既にバス比較なびに掲載しているバス便情報とマッチングさせたり名寄せする処理の対応が必要になります。
一筋縄ではいかないので少しずつ対応し知識を得て対応路線数を増やしていきたいと思います。
多くの方々にご協力を頂くことになりそうですが手入力便の工数削減に向けプロジェクトを進めてまいりたいと思います。